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遺体を溶かす液体火葬とは?  

液体で遺体を溶かして葬送する事ができるらしい。これだけ聞くと拒絶反応を示しそうなおぞましい方法だ。

液体火葬

●原理
 アルカリ加水分解にて肉体部分のみを処理する。具体的には水酸化カリウム(かせいカリ)や水酸化ナトリウム(かせいソーダ)に熱(摂氏150度)を加えて遺体を溶かす。

 よく理科の実験などで水酸化ナトリウム(アルカリ性)を触った事はないだろうか? 触った指先がヌルヌルしたはずだ。これは体を構成するタンパク質が分解された為である。

 つまり、熱やアルカリ溶液で腐敗速度を加速度的に上げるのがこの液体火葬という方法である。ちなみにタンパク質(肉)のみを溶解するので遺骨は残る。

●残酷か?効率性
 元々は動物の死体処理として考えられたらしい。実はこの液体火葬は効率が良いらしい。

 従来の火葬はバーナーを使い、かなりの熱量で焼き尽くす。火葬後を見た人が居ると知っているだろうが、火が強過ぎて遺骨はバラバラになる。素人が見るとアゴ骨が歯で判別が付く程度だ。

 燃費が良いのは恐らく熱伝導に溶液を使うのが大きいだろう。また溶液自体が遺体分解の作用を持つから従来の比ではない。

●未来の葬送になるか?
 言うまでもないが、宗教が根付いた国では大荒れの話題です。宗教観の薄い日本に適しているかと言われるどうだろうか?

 今の葬送だと棺桶に思い出の品などを入れてバーナーで一気に火葬する。しかし、この液体火葬は文字通り、タンパク質(肉)のみを燃やすわけだ。余計な物を入れると異物として残るケースが増す。

 しかし、既に土葬から火葬に移り変わっている時点で既に効率化が進んでいるとも言えない。結局は選ぶのは未来の人間だろう。ちなみに私が死んだら遺体は好きにして下さいと思う。



遺体は溶かす方がエコ、でも…な「液体火葬」って何?(全文)
http://www.gizmodo.jp/2015/04/post_16950.html

What Is Liquid Cremation and Why Is It Illegal?(原文)
http://gizmodo.com/what-is-liquid-cremation-and-why-is-it-illegal-1696897615

いきなり恐縮ですが、人体って死んでしまったら、生きた細菌と死んだ細胞が詰まった袋です。放っておくとどんどん腐ってしまうので、その前に火葬や土葬したり、そのさらに前に「エンバーミング」という防腐処理をしたりします。最近では新しい手法として、アルカリ性の液体を使って溶かす「液体火葬」なるものがあります。その処理方法は「アルカリ加水分解」といわれるものです。

でも埋葬方法として液体火葬を選べるのは、まだ限られた人だけです。液体火葬は「水火葬」とか「バイオ火葬」などなどとも呼ばれていますが、米国だと50あるうちの8つの州でしか法的に認められていません。死体処理方法の中ではコストが屈指の低コストであり、環境負荷も低いのですが、ほとんどの人は利用できないんです。

なぜかって、やっぱり死にまつわる慣習は重いもので、変化はどうしてもゆっくりになりがちだからです。さらに、液体火葬のプロセスについての誤解もかなりあります。それは必ずしも、おばあちゃんを液体にして下水に流すということではないんです。


液体火葬の仕組み


通常の火葬と同じく、液体火葬の後に残るのは骨の残骸であり、それは細かい灰状のものになって骨壷に収められます。ただ、そこまでのプロセスが火葬とはかなり違うんです。

アルカリ加水分解とは、熱と圧力、そして水酸化カリウムや水酸化ナトリウムといったアルカリ性物質で通常の腐敗プロセスを高速化するものだと考えられます。遺体は80ガロン(約300リットル)くらいの水が入った鉄の容器に収められ、それが華氏300度(摂氏150度)くらいに高温化されます。これによって微生物や人間版狂牛病を起こすプリオンとかも破壊されます。1~2時間もすると、遺体のほとんどは液体化しています。残った骨の残骸は取り出され、灰になります。

遺体が自然に腐るのと同じことを超短時間でするだけなので、液体火葬は環境負荷が非常に低いんです。水はたくさん使いますが、発生する二酸化炭素は火葬の4分の1で、必要なエネルギーも8分の1にしかなりません。また欧米では一般的なエンバーミングをすると、毒性のある化学物質もたくさん使います。つまり液体火葬は非常にシンプルでエコで、しかもあとには伝統的な火葬と同じものが残るんです。
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