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プロットを書けない人が増え始めている?  

 竹熊健太郎氏のつぶやきまとめで『大長編漫画を見て育った若者達は、作品のプロットを書くことが出来ない』という話があった。私がこの記事を見たのは確かファイアーエムブレムIF関係からだったと思う。創作ストーリーを生み出す際の必須事項だ。

竹熊健太郎氏「大長編漫画を見て育った若者達は、作品のプロットを書くことが出来ない」
http://togetter.com/li/672056

●プロット(あらすじ)を書けない理由
 竹熊健太郎氏は起承転を繰り返す大長編漫画がその原因だとしている。プロットの書けないパターンでは「あらすじ」ではなく「世界観」や「キャラ設定」ばかりを持ってくると例を挙げている。しかし、これは原因が別にあるのではないかと私は思う。

 そもそも、長編作品でも○○編が終わったら一区切りは着くのだ。物語全体の”結”は来なくても章区切りの”結”はある。確かに無い場合の作品もあるが、長期連載してそれなりの安定度を持つ作品は必ずある。ワンピースでもアラバスタ編、空島編、魚人島編などで区切りがある。

 ならば何故設定ばかりで書けなくなるのかというと、長編漫画と言うよりキャラクターコンテンツ型の方が影響しているのではないかと個人的に推測する。


●キャラクターコンテンツ型
 誰もが知る判りやすい例では『アイドルマスター』、『クイーンズブレイド』、『東方プロジェクト』、『艦隊これくしょん』、『刀剣乱舞』等だ。例の様なキャラクター先行型のコンテンツがソーシャルゲームなどに見られる。理由は大量のキャラクターを出して自分達に合った好きなキャラに課金してもらおうというコンセプトだからだ。

 これらの特徴としては”確固たる設定のキャラクターが居る”、”話が作れそうな世界観がある”という点です。こういうコンテンツを利用する人は自分で好きにストーリーを妄想する。断片的なストーリーだけなら誰でも簡単に作れてしまう。しかし、1個の完成した形にしようとすると驚くほど難しい。

 断片的な妄想だけをストーリーと勘違いしてしまうから「世界観」や「キャラ設定」ばかりに目が行くのだろう。2つともストーリーにとって重要な要素なのには変わりないが、作る順序が逆になっている。その結果生み出されるのが俗に言う『記号キャラ』達だ。


●記号キャラの正体
 ファイアーエムブレム覚醒やライトノベル等でも叩かれた「記号キャラ」 その正体はキャラ設定ばかりを先行し過ぎた為、不要な要素が多く出来上がる現象だろう。人によっては中二病作品とか言われるとピンと来るかもしれない。つまりは本筋に対して詰め込み過ぎなのだ。その為、設定を含めたキャラクター先行はかなりの高難易度技と言える。

 何事もシンプル イズ ベストとはよく言ったものだ。ストーリーで使われない設定を大量に抱えられても読み手からすると「だから何?」というのが体感だろう。それは正に決まった反応しか示さない機械のようなモノだし、何より作品のリアリティが格段に落ちる。ストーリーからキャラを好きになる人からするとこれ以上となく相性が悪い。

 この記号現象は近年のライトノベルでも見られるように感じる。私が最近の物で読んだのがソードアートオンライン1巻とオーバーロード(原作)だからかもしれませんけど・・・。ライトノベルの前身でもある小説、フォーチュンクエストとかだとこんな違和感は覚えなかった。


●もうショートストーリー(SS)で良くない?
 創作ストーリーでの理想はプロットで書いた通り、小規模の起承転結が集まった形がストーリーの大筋になる事が望ましい。 例: 大筋の起(小起承転結)1章完、 大筋の承(小起承転結)2章完、 大筋の転(小起承転結)3章完、 大筋の結(小起承転結)4章完 とこの様なイメージだ。既にこの形で走っている作品も多い。

 個別型の利点は新規購読者が途中で発生しても2章の頭から楽しめる利点がある。作る方としても起(小起承転結)1章完で止める事が可能だ。1つの塊を先行して決めておくと必然的に要求される世界観やキャラクターにイベント等も数が制限される。それでも上手く走れるかは作者の構成力と伏線の回収力次第だから困る。

 なおこの手の能力で定評があるのは三上陸先生だと思われる。過去にダイの大冒険や冒険王ビィトの原作を担当した人だ。集英社の連載引き延ばしにも応じたと思われる構成力は桁違いだろう。現在は脚本家として暗躍している。

 私も自作のライトノベルをいつかリベンジしたいが、ブログでこの様だとかなり苦しいと思われる。
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