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元デバッカーが語るソーシャルゲームの裏側  

 私は数年前に2か月だけではありますけどデバッカーだった頃があります。雇用形態はバイトで文字通り『最新ゲームのバグ探し』というお仕事です。ただし、身の上は下請けの下の下といったところになります。

nana2kan.jpg
※クリックで拡大できます。ナナのリテラシー第二巻より

●担当したゲーム
 その時に担当したゲームはスマートフォンのゲームを2タイトル、3DSを2タイトル、PSPのソフトを1タイトルです。守秘義務と身元バレが嫌なので詳しいタイトル等は割愛します。ただ当時としては未発表の新作ゲームもあり、現場で知りました。3DSのタイトル1つは後に任天堂ダイレクトで発表されていました。

 当時は最新ゲームをデバッグ担当したかったのですが、最初の頃はソーシャルゲームのバグ取りを担当しました。そこで人生初めてスマートフォン操作とソーシャルゲームをしたと思います。便利上、最初に担当したスマホゲーをB、次に担当したモノをDとします。

 スマホBは小規模なソフトメーカーが展開するゲームでデバッグ人数も2人。スマホDは大手メーカーのタイトルでデバッグ人数も4~5人体制でした。なお今では両タイトルともサービスは終了しています。恐らく2年目を迎えられなかった程度の寿命ですね。


●スマホゲーB
 Bはスマホゲー自体はそれなりの量を排出しているのだが、メーカーの規模としては小さい。その分トラブルと小回りが利いたのが印象的だった。下請けにゲームプログラムが届くはずの時刻に遅れたのが特に印象的です。

 しかし、デバッグ作業中はこちらの要望に応えてデバッグ機能(主に課金アイテム回り)を追加してくれたりしてくれた。レイドボス戦で先輩デバッカーや下請けの社員さんでもないプレイヤーの存在があったりした。話を聞いてみたら開発の人も同じテストサーバーでプレイ中だそうな・・・なん・・だと?!

 デバッグ期間終了時にはアンケートみたな物も書かされた。社員さんいわく『重度のソシャゲプレイヤーがデバッグしている事になっているから』と何と無責任な(汗) 幸い、オレカバトルにハマっていた頃なのでそれを元に書いておいた。デバッグ期間含め、開発とデバッカー共に手探り状態な感じで終わった。


●スマホゲーD
 Dは比較的大手の名のあるタイトルだった。開発費に金を使っているのでかなりのストーリーモードやクエストが込みだ。どちらかと言えば一般RPGに近いような形をしていた。

 ただ規模が大きいと言う事はそれだけ見落とし要因になりうる箇所も多いと言う事になる。特にストーリーモードの会話やフラグ処理関連は複雑で整合性を見ないといけない。またバトルに関しても単なるオートではないので敵のギミックを細かくチェックする必要があった。

 アップデートでセーブデータが引き継げないケースも多く、デバッグコマンドありとは言え最初からはかなり堪えた。これに関しては何もこのゲームのデバッグだけではない(開発進行によりセーブデータが使えない) 規模が大きい分、デバッグのやりがいがあったのはこちらだろう。


●無課金は考慮しない
 両タイトルで共通したのは無課金を考慮しないデバッグだった。2タイトルともバグ探しの為に課金アイテム全開でプレイしていました。それこそ課金ガチャとか回し放題、課金アイテム(パズドラでいう魔法石)とか凄い数でした。人生でこんな経験は早々ないだろう(笑) 同時にリアルマネーまで払って絶対にしたくないとも思いました。

 そんな環境なもんだから先輩デバッカーに『進めない』と相談したら返ってきた答えが『課金ガチャ回してSSRでブッパしろ』とか酷いモノだった。大半のソーシャルゲームやブラウザゲームは基本的にPay to win(課金の勝利)だからこうなる事だろう。だからこそBの開発は最後にアンケートまで頼んできたのだ。

 だからソシャゲーで開発がエアプなのは割と普通な話だったりする。特に報酬設定とかヘタクソでも不思議ではない。ならばどうやって決めているか?それは実際のプレイヤーから統計を出している。課金、無課金含めてプレイヤーは全てモルモットなのだ。無論、ガチャ確率などの同じだ。それを裏付けるかのごとくニコニコ生放送で映し出される開発アカウントは課金アイテムだらけになっている。


インタビュー 2015/12/29 00:20
◆カプコン・杉浦一徳氏×セガゲームス・酒井智史氏によるプロデューサー対談。
◆両氏が語るオンラインゲームの運営やポリシー,そして今後の展望
編集部:MU ライター:大陸新秩序 カメラマン:佐々木秀二

http://www.4gamer.net/games/034/G003450/20151218190/


●開発者の腹の中

 上記の記事の4ページ目上段少し下に杉浦氏が『MHXRではないスマホゲームの若い開発者と話す機会もあるんですが,「売上=正義」みたいなところがあって驚きました。以上引用』とインタビューで言っている部分があります。

 つまり、彼らは1回300~500円のガチャでお金を頂いて商売しているという意識すら低い可能性がある。こんな意識の差なのだから2014年からスマホゲー絡みの消費者トラブルは絶えないのだ。消費者庁の白書によると2014年でスマホ課金のトラブルも話題に上げられている。グランブルーファンタジーの炎上も必然と言える。プロデューサーとディレクターのTwitterがその意識の低さを示す。

・消費者庁(消費者調査)
http://www.caa.go.jp/adjustments/index_15.html


・2014年第1部第2章 【特集2】情報通信の発達と消費者問題 ~ネット社会に消費者はどう向き合うか~ [PDF:3.0MB]
※該当箇所は資料の73ページから

http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/26hakusho_7.pdf



●無課金はサクラ?
 また私のフォロワーである のしさん の意見では無課金はサクラと書かれています。これは催眠商法の1種で新規開店時にバイトを雇って店前に行列を作るのと同じだ。バイト代のかわりに無料でプレイさせてやろうという寸法だ。



 課金ユーザーは自慢できる相手が無いと意味を成さない。ソシャゲーが軌道に乗ると即CMで大々的に出るのはこの為だろう。しかし、ソーシャル要素ゼロで人気を伸ばせた千年戦争アイギスという例もあるので絶対的とも限らない様だ。情報化社会においてソーシャル性をデフォルトで用意しなくても通じる片鱗を見せた。



合わせ読みたい過去の記事
●ソーシャルゲームで破産者激増?射幸心に打ち勝つ方法

http://haihat.blog.fc2.com/blog-entry-4252.html


●GREEの赤字から見るソーシャルゲームの末路
http://haihat.blog.fc2.com/blog-entry-4272.html


●基本無料とカジュアルゲーム
http://haihat.blog.fc2.com/blog-entry-1698.html


●スマホゲームとP2W、課金の実態
http://haihat.blog.fc2.com/blog-entry-1672.html
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