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ソシャゲはなぜ馬鹿にされてしまうのか?  

 ソーシャルゲームであるソシャゲは特に家庭用ゲーム機のゲーマーに馬鹿にされやすい。筆者もその一人でありソシャゲ否定派でもある。しかし、世の中の流れとしてはソシャゲとなる。今の若者は一番最初に遊んだゲームは?趣味のゲームは?と聞かれてソシャゲを挙げる人も居るだろう。

 しかし、近年では課金ガチャを火元に炎上する事も多い。挙句の果てには訴訟にまで発展してグランブル―ファンタジーのアンチラ騒動は日本のみならず世界に広まった。果たして課金ガチャだけが問題なのだろうか?

tomoda
※トモダチゲーム 第41話「だったら追放しなきゃ」より

●ソシャゲの定義
 近年増えつつあるソーシャルゲーム。略してソシャゲと言われているが定義は少し複雑だ。大多数の人が想像するのは「基本無料、ガチャ、スタミナ、ログインボーナス、同アイテムで強化」等を備えたゲームである。ソーシャルの目的は他人と競わせ戦わせることによってアイテム課金を煽る事にある。

 主な媒体はスマートフォン(iOS、Android)やインターネットブラウザで動くものである。定義が広いので実質的にはソーシャルゲーム=カジュアルゲームと言い換えても良い。MMORPGのオンラインゲームや小規模開発のインディーズゲームの流れに似ている所もある。


●確率が闇の中
 ソシャゲで問題と言われると真っ先に挙がるのが課金ガチャとその中身の確率だ。しかし、本当の所は課金ガチャだけの問題ではない。ソシャゲにおける裏操作は全て闇の中でプレイヤー側は検証するのに極めて不利な立場にある。

・ガチャの個別出現率
・ステージクリア等によるレアアイテムのドロップ率
・アイテム強化による成功率


 上記の様にゲームの肝である部分が乱数に頼っている事が多い。そして、乱数である限り裏工作が可能であるし、その本当の確率を知るのは開発者のみである。個別出現率を表記という流れになっているが早い話、運営に信用が無いのだ。


●プレイヤーの損=運営の得
 確率制御が多いソシャゲで何が優れているかと言うとプレイヤーが損する事によって運営は得(課金誘導)の機会を得る。課金ガチャで中々欲しい物が出ないでハズレばっかり出す方が射幸心は煽れる。ステージ途中で敗北しても100円払えば報酬を逃さずにコンテニューできます等々。

 課金ガチャだけではなくゲーム全体を見た時に『サービスを提供して対価を貰っているという意識が無い』のである。4Gamerのインタビューでもその片鱗が見えた記事がある。モンスターハンターオンラインのプロデューサーである杉浦氏が言った一文だ。

>杉浦氏:
> どうでしょうね。私自身,MHXRではないスマホゲームの若い開発者と話す機会もあるんですが,「売上=正義」みたいなところがあって驚きました。彼らは平然と「(お客さんから)お金を巻き上げる」という表現を会議で使ったりしているんです。そういった表現は,私の手がけるタイトルのチームでは厳禁です。普段からそういう考えに染まっていると,何かのはずみでそれが出ますから(引用終わり)

■カプコン・杉浦一徳氏×セガゲームス・酒井智史氏によるプロデューサー対談。両氏が語るオンラインゲームの運営やポリシー,そして今後の展望
http://www.4gamer.net/games/034/G003450/20151218190/index_4.html



●運営の改善施策
 運営によってはプレイヤーの損を出来るだけ解消しようと努める所もある。有名どころだとパズドラから始まった上限を超えて回復するスタミナなどだ。不要なレアをポイント化して違うアイテムに交換するのもプレイヤー損を回避する策の1つである。

 しかし、こういう地道な改善策を行える運営は少ない。大半が売り上げに繋がらないと後回しにするし、ユーザーインターフェイス(UI)改修などは特にやりたがらない。改善策は後追いになる場合が多い(改善すら他のゲームから真似る) ガチャマネーの収益を還元しないで他に回すのもソシャゲ開発が馬鹿にされやすい原因の1つでもある。


●プレイヤーも馬鹿にされる
 ソシャゲの多くは期間限定のイベントでプレイヤーを繋ぎ止める。しかし、イベントを完遂するのに途方もない繰り返しプレイを要求されたりと中身が酷いモノが多い。単純作業の繰り返しという悪習はMMORPGのレベリングと同じだ。

 そんな狂った基準も「え?●●周回するとか当たり前でしょ?」などと言うのがそのゲームの住人である。彼らからするとそれが当たり前の常識なのだ。重度のプレイヤーだと課金ガチャの確率にすら疑問を抱かない。運営が不祥事などを起こした文末にご理解ください~等と表記する為に皮肉を込めてご理解民などと呼ばれる。

 ガチャで何でそんなに爆死する馬鹿なプレイヤーが出るのか? それは彼ら自身の常識が既に狂っているからだ。ソーシャルゲームの常識は世の中の非常識と心得よ。だから一般人はガチャ炎上の問題点を外から見ても「自己責任、たかがゲーム」程度にしか理解できないのである。


●無法地帯
 今のソシャゲは無法地帯と呼べる。スマートフォンやブラウザならば子供が触れるし課金手段も今では多く存在する。これだけ射幸心を煽っておきながら風俗営業法ですら適応されていないのだ。

 個人的には規制があるパチンコよりも深刻な問題と思っている。カジノ誘致?IR法案?その前にソシャゲの問題を解決してからやれと言いたい。ポケモン登場(幻のポケモンミュウ等)の頃からだが日本人はどうやら限定とかに弱い人種らしい。


●ゲームから始まる詐欺
 露店の屋台クジで当たりが入っていないとかいうアレと同じである。消費者保護が無い詐欺師にとっては天国の様な世界だ。

 基本的に詐欺は初見殺し性能が極めて高い。つまり、「自己責任、たかがゲーム」と一蹴する人こそ業界からすると騙しやすいカモである。なお年間の特殊詐欺被害は増加傾向にあると言われています。逆に予備知識があると騙す側としては非常にやりにくくなる。疑う時点で客が課金を止めるからだ。
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